ダンボール製品

目的に合った形状・材質・厚み・
印刷方法・紙の種類・加工などを
決めていきます。

形状
段ボールの形状によって、つくれるサイズ・見栄え・耐久性が異なります。
内容物の形・サイズ・重量・用途に合わせて選択、設計します。
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A式
天面と底面が観音開き。配送用。専用機械
で製造するため、安価で仕上がる。 -
B式
胴部分を糊貼りで筒状に。フタや底面を
差込むだけで簡単に組立てられる。
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C式
フタと本体に分かれている組み箱。菓子や
アパレルでよく使われる。 -
N式
前側面を組み立てて外箱として梱包するの
に使う。ギフトによく利用される。
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Z式
両側面を組み立てて外箱として使う。高級
感があり、ギフトに利用される。 -
たとう式
ポスト投函できる薄い箱。本や雑貨などを
低コストで配送に使用。
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カスタムカット
箱の内容物の固定に利用する間仕切り。
オーダーメイドで対応可能。 -
その他の形状
段ボールは、箱以外でも什器、パネルなど
装飾としても活用できる。
材質
段ボールはライナーと中芯を貼り合わせた3枚の構造体です。
その3枚の材質をそれぞれ変更することによって、強度が変わります。



厚み
中芯は、規格で波の数が決まっています。それにより厚みが決まります。
箱の形状や印刷方法に合わせて最適な厚みを選択します。
種類 | 厚さ(約) | 用途 |
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Wフルート
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8mm | Aフルートでは強度が不足する重量物の外装箱
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Aフルート
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5mm | 一般的な外装箱によく使われる
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Bフルート
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3mm | 小さい箱などに使用される
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Cフルート
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4mm | 積載効率を高める目的で使用される
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Δ(デルタ)フルート
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2mm | 軽量化と高機能化の目的で使用される
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Eフルート
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1.5mm | N式やB式などの抜き箱に使用される
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Fフルート
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1.1mm | メール便などのたとう式箱に使用される
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Gフルート
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0.9mm | オフセット印刷機でダイレクト印刷が可能
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印刷方法
印刷の種類は大きく分けて4つあり、版の有無や使用するインキの違いなどで区分されています。
製造ロットや予算、ご希望のデザインに合わせて印刷方法を選定します。

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オフセット印刷
人物写真や小さな文字などをきれいに印刷
できる。多彩な表面加工が可能で、繊細な
表現やグラデーションなどが得意。 -
デジタル印刷
データから直接印刷する方法で、印版が不
要。多品種少量生産が得意で、印刷サイズ
や色味の自由度が高く、水性インキで環境
負荷も低い印刷方法。
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フレキソ印刷
一般的なダンボールの印刷方法で、印版が
必要。オフセット印刷・デジタル印刷より
も安価で大量生産が得意。環境負荷の低い
水性インキで印刷。 -
シルク印刷
シルク版を使った単色の印刷方法。くっき
りとインキの乗った印刷が可能。白色や淡
い色もはっきり出せる。
印刷の種類 | フレキソ印刷 | オフセット印刷 | デジタル印刷 | シルク印刷 |
---|---|---|---|---|
色数 | 1〜3色 | フルカラー | フルカラー | 1色 |
特長 | 細かい 色指定は苦手 |
細かいデザイン も可能 |
全面印刷が できる |
細かい デザインは苦手 色ムラはない |
最適数 | 小〜大ロット 100〜数万 |
中〜大ロット 1000〜数万 |
小ロット 100〜500 |
極小ロット 50〜300 |
版代 | 数万円程度 面積で変動 耐久年数1.5〜2年 |
数万円程度 色数によって変動 |
不要 | 数千円程度 |
印刷する紙の種類
内容物の重量や美粧性、運搬方法など、様々な点を考慮し段ボール原紙(ライナー)を
選定します。
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白ライナー
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クラフトライナー
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色ライナー
基本的なクラフト色、白色に加えて約1200種類の色ライナーから選べます。希望の色が無い場合
はオリジナルでの製作も可能です。上記3種のライナー以外にも、撥水段ボール、防炎段ボール、
静電気防止段ボール、抗菌・抗ウイルス段ボールなど、特殊な段ボールライナーもあります。
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制作例
[表]
クラフトライナー×フレキソ印刷[裏]
色ライナー×フレキソ印刷 -
制作例
[表]
色ライナー×箔押し[裏]
白ライナー×デジタル印刷
製造の流れ
段ボールシートは元々一枚の大きな板紙です。段ボールシートに印刷・切り込み加工などの
整函工程を行うことで、市場で使用される段ボール箱となります。
A式
専用機(FFG)を使用して
印刷から結束まで全工程を
一つのラインで行います
専用の機械で短時間に大量生産ができるため、コスト面で有利です。

A式以外
抜き型による加工が
必要となり、製造工程が
分かれます
抜き型(木製の板に金属製の刃物を埋め込んだもの)に押し当てて打ち抜くことで、どのような形にもできます。
